前回までのあらすじ。
「古くなったノートPCにLinuxOSをインストールして公開サーバとして運用しようとしていたのに
気が付いたら現役で使っているPC上に仮想Linux環境を作る羽目になっていたでござる、の巻」
とりあえずWindowsOS上でLinuxを動かす必要がある。調べるといろんな手段があったが今回はVMware Playerを使うことにした。一応その他の手段についても今後の参考になるかもしれないのでさくっとメモしておこう。
ひとつはMicrosoftが提供するVirtual PCという仮想PCエミュレータ。Microsoft謹製、というわけかWindowsOS上で動かす分にはサポートが受けられるらしい。もちろんゲストOSはWindowsに限らずLinuxでも構わないけど、なんとなく「7の上でXP環境を再現したい!」みたいな用途で使うのが多いらしい。
もうひとつ、coLinuxという選択肢もあった。これはVMware Player、Virtual PCなどの実機エミュレータとは違って「WindowsのアプリとしてLinuxカーネルを動かす」というもの。ハードウェアリソースをWindowsが管理しているものから直接使うのでとにかく速い・軽いという特長がある。ただちょっと設定がめんどくさいらしい。
いずれにしても今回は一時的に使うだけの環境なのでこだわる部分でもなく、なんといってもVMwareは使った経験があるという(自分にとって)大きなアドバンテージがある。迷う必要もなかろう。
まずはVMware Playerのインストール。現在の最新 4.0.2 をダウンロードする。実は安定性を求めるなら最新版よりちょっと古い版のを使うのが無難らしいけど、まぁいいや、知らなかったし。ダウンロードは無料だけど名前とメールアドレスの登録が必要だった。メールを受け取るとダウンロードができる仕組みらしい。メールが届くのに5分くらいかかってちょっと不安になったが無事ダウンロード&インストール作業は終了。
つぎにVMware Playerで作成した仮想マシンにFedora Core 3をインストール(イメージファイルからインストールできる)する作業。Fedoraの公式サイトからFC3-i386-DVD.iso(だいたい2.4GBくらい)をダウンロードする。10分くらいかかるというので、気分転換に散歩に出かけた。
・・・・・
ただいま。
と、ダウンロードが終わっているので早速イメージファイルの場所を指定してインストール開始・・・とFedoraさん、なにやら「簡易インストール」が可能らしい。頭いいなVMware Player。なのでユーザ名とrootのパスワードだけ指定、あとはお任せでインストールさせてみる。
数分後、そこには元気にログイン画面を表示させるFedoraの姿が・・・!
そう、ログイン「画面」である。てっきり黒いコンソールにばりばりのコマンド入力と思っていたのだがあっさりGUI環境が整ってしまった。おそるべし、簡易インストール。
とにかくさっき自分で指定したパスワードでrootログインしてみる。動く、動くぞ!ちょっと感動。でも悲しいかな、せっかくのデスクトップだけどあまり使うことはなくコンソール(GNOME端末)を起動させる。記念すべき、最初のコマンド入力は
pwd
当然「/root」と表示される。けどそれにもちょっと感動。直後に「historyにすればよかったな」なんて考えられるほど心に余裕がある。1年半前が嘘のような進歩である。
これでPXEブートの準備の第1段階が終わったわけだが、この後もFedoraの設定が少し続く。
俺たちの戦いはまだこれからだ!高橋先生の次回作にご期待ください!
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